すべて国民は、個人として。

批判されるのが嫌で、個人の意見を言えなかった。

子供にクレームをつけてみた

僕は基本的に土日休みなのですが、うちには連れ子が2人いるため、休日といえどゆっくり休むことはできません。

 

しかし、子供たちのおかげで癒されたり救われたりすることがたくさんあるので、結果的には今のシフトで満足しています。

 

さて、この間の日曜日のこと。

 

僕がフライドチキンやら、スペアリブやらクリスマスパーティー用の料理(クリスマス当日は出勤なので)を作っていると、4歳の長女がトコトコとやってきました。

 

「クッキーとおせんべい、かってくーださいっ」

 

どうやらお店屋さんごっこをしているようです。

 

「じゃあください」とお金を渡すフリをして、パクパク食べるマネをすると大喜びしています。そしてニコニコしながら今度は母親のところへ向かい、同じようにクッキーとおせんべいを売っていました。

 

全く可愛いんだから、と思いながら料理を作っていると…。

 

「クッキーとおせんべい、かってくーださいっ」

 

「あーうん。はい、おかねー。パクパク、おいしーねー。ありがとー」

 

先ほどと同じテンションで対応します。そして彼女は満足気に去って行きます。子供というのは楽しいことがあると何度でも繰り返す習性があります。そしてこの後2回もクッキーとおせんべいを買わされました。

 

さすがに3回目となると、こちらもいちいち作業の手を止めなくてはいけないので若干イラっとしてきます。

 

「はい、おかね。。はい、ごっそーさん」

 

投げやりな対応です。しかし、ここで怒ったり怒鳴ったりしてはいけません。なんとかそうせずにこの遊びをやめる方法はないか、考えました。

 

そうだ、クレームをつけてみよう。

 

通常、子供との遊びは子供が求める答えを出して楽しませるものですが、今は一刻も早くこの無限ループから脱出しなくてはいけません。

 

「クッキーとおせんべい、かってくーださいっ」

 

きた! このターンでお店屋さんごっこを断ち切ります。

 

「ちょっと!おたくで買ったクッキーとおせんべいを食べたらお腹が痛くなったわよ。どうしてくれるの?!」

 

「……」

 

絵に描いたようなクレーマーです。

 

子供はまさかの反応に唖然とし、何も言わずに僕の元を去っていきました。少し可哀想ですが、大成功です。

 

ふぅ、と軽いため息をついて、フライドチキンを揚げ始めます。良かった、これでお店屋さんループを断ち切ったぞ。

 

2度揚げにさしかかろうとした時、去ったはずの娘がまた僕のところへやって来ました。

 

まさかまたクッキーとおせんべいを売りつけられるのでは?!

 

「…あの、えっと、薬どうぞ!!」

 

なんと、彼女はクレーム対応をし始めたのです。大人のように謝罪したり、賠償金を払うなどの選択肢はありませんが、腹痛=薬、という図式が彼女の頭の中で成り立ったのでしょう。

 

そのあともめげずに何度も足を運び「おなかはどうですかー?」とアフターフォローを欠かしません。さらに驚いたのは、僕が「薬のおかげでお腹は良くなったよ。ありがとう」と言ったあとのことです。

 

「あたらしいクッキーとおせんべいはおなか痛くならないから、どーぞ」

 

一定の不満の解消が得られたと感じたのか、今度は安全性をアピールして、改めてサービス展開をし始めたのです。

 

彼女はクレームに対して誠心誠意対応し、さらに顧客を逃がさない手を打ってきたといえます。

 

子供から学ぶことは多い言うけれど、まさかクレーム対応の基本を教えてもらうとは思いませんでした。

 

ん?ただの親バカじゃないかと?

 

確かにそれはあるかもしれませんが、僕はこのやり取りの中に、クレーム対応で忘れてはいけない基本的要素がいくつも散りばめられているなぁ、と思いました。

 

以上、4年も前に書いた記事が下書きに残っていたので、思わず公開してしまいました。今では彼女も8歳になり、すっかり生意気に(笑)。それと下の子が生まれ、私は3人の親になりました。

 

ちなみにあれ以来子供のごっこ遊びにクレームをつけることはありませんが、日々「これって、仕事でいうとこういうことだよなぁ。」と唸らせられるようなことがあり、やっぱり子供っておもしろいなぁ、って思います。

お客さまに寄り添うということ。

接客業全般においてお客さまに寄り添い、親切丁寧な応対を心がけなさい、とよく言われますよね。

この記事では、お客さまに寄り添うというのは、どういうことか、私なりの考えをまとめてみました。

話を"きく"こと

きく、という言葉には、聞く、訊く、聴く、と3種類のきくがある、と応対研修やビジネスマナーのセミナーなどで説明されます。音としてボンヤリと耳に入るのが聞く、質問するなどして、お客さまの言葉を引き出すのが訊く、そして、お客さまが真に言いたいことを察するのが聴く、というように分けられます。

最後の"聴く"、というのはたとえ相手の意思が表明されていなかったとしても、「もしかしたら、こういうことが言いたいのかもしれない。」と考えることから始まります。耳に十四の心、と書くように色々な心をもって耳を傾けなさい、という想いが現れた漢字ですよね。そのため、この"聴く"がお客さまに寄り添うために1番必要なスキルだと言われています。

しかし、色々と相手の思っていることを想像できたとしても、それを確かめる手段がなければただの妄想に終わってしまいます。相手の真理を確かめるためには、質問をして確認しなければなりません。つまり訊くスキルが必要です。

さらにいえば、お客さまが発言した言葉を一言一句聞き間違わずに認識しなければ、そもそも話が成り立ちません。ということで聞くスキルも必要になります。

結局どの"きく"スキルも必要不可欠だということです。実は先述したように、応対研修などでは、"聴く"が最も重要である、とされがちで、"聞く"にいたっては、細かな説明はされずに、むしろ「聞く、はダメ。聴く、訊くをしなさい。」などと教えるセミナーもあります。

聞く、訊く、聴くはどれが欠けてもいけません。すべてお客さまに寄り添うために必要なスキルだと考えます。

従業員はお客さまの代表者

どの会社でもマニュアルやルールが存在しますよね。マニュアルやルールは大変便利です。お客さまのために何をすべきか、会社のためにどのような手順をとれば効率的か、すべて書いてあります。自分の頭で考えなくても、先人たちの知恵を容易に借りることができるのです。

ところが実際の仕事ではマニュアル通り、ルール通りにやっているのに上手くいかないことが多々あります。とくに接客時は、お客さまの要望がマニュアルになかったり、ルールとして叶えられなかったりすることが多いのではないでしょうか。

そんな時、一従業員に過ぎない私たちはこう考えます。残念だけど、ルールだから仕方ない。できないものはできない、と。

さて、こうした対応はお客さまに寄り添ったものと言えるのでしょうか。もちろん、組織の一員としてルール違反を侵すことはできません。けれども、お客さまと1番近い距離にいる人が、そう簡単に諦めてしまうのもなんだか切ないですよね。

今、さらっと言いましたが接客業における従業員はお客さまに1番近い存在といえます。ということは、組織の一員としての立場と同時に、お客さまの声を代弁して組織に訴えることができる立場にもある、と考えることができるのではないでしょうか。

このような前提があると、お客さまからルール的に無理な要望を言われたとしても「なんとかできないだろうか。」と考える余裕が生まれます。つまり、仕方ない、できないものできない、と安直に考えることがなくなるです。するとどうなるか。自ら代替案を提案したり、なんとか要望を叶えられないか上司にかけあったりすることができるようになります。

「そうは言っても決裁権もないし、上司は聞く耳持たずだし。」と思う人もいますよね。しかし、みなさん自身が一従業員としてではなく、お客さまの代表者なんだ、という気持ちでいれば、上の人を納得させるための材料をかき集めることだって出来るはずです。結果として要望は叶えられなかったとしても、お客さまのために奔走した、ということが伝われば、満足を得る可能性は大変高まるといえます。

私たちはマニュアルやルールがあると、どうしてもそれに縛られてしまいます。しかし、お客さまはひとりひとりが違います。マニュアルやルールにすべてのお客さまを納得させる方程式は載っていません。お客さまに寄り添うためには、マニュアルやルールの外に目を向けることも必要だと考えます。

まとめ

私たちは、お客さまに寄り添うこと、親身になること、が大事だということは意識できていても、それが具体的にどういう行動を指すのかいまいちわかっていないように思えます。

こうした抽象的な言葉を、抽象的なまま受け入れてしまうことは理解できていないのと同じです。イメージだけでわかったつもりになるのではなく、ではどうすればよいか、ということを考え、具体的な行動に移すことが、お客さまに寄り添う第一歩ではないでしょうか。

あなたのビジネスがより良いものになりますように。

簡潔に、わかりやすく説明する方法

相手に何かを説明するとき、クドクドとわかりづらい説明をしていませんか?

この記事では、簡潔に、かつわかりやすく説明をするための方法を紹介しています。

人間の集中時間

わかりやすく説明することを「詳細を話すこと」と思っている人がいます。しかし、人が本当に集中することができるのは、わずか数秒間だと言われています。

人の話を聞く時、最初はちゃんと聞いていられたけど、途中からボーッと違うことを考えてしまった、という経験は誰でもあるのではないでしょうか。このことからも我々の集中力がそう長くは続かないことがわかります。

そのため、人にわかりやすく説明するためには、まず話が長くてはいけません。可能な限り短くして、集中してもらう必要があります。では短く話すためにはどうすればいいでしょうか。

要点が何かを考える

ここからは、外国人に相撲を説明する、という例題で考えていきましょう。まず短く話すということは、要点をかいつまんで話すことになります。相撲を概要として伝えるために、構成されている要素はなんでしょうか。裸で戦うこと? 体が太っていること? 土俵からはみ出したら負けること? 髷を結っていること? 神事であること? 色々と思いつきますよね。

しかし、外国人相手に「相撲は神事です。」と伝えても、ローブを身にまとったキリスト教徒を思い浮かべるかもしれませんし、「相撲は、髷を結った人が裸で戦うスポーツだ。」と言われても、そもそも髷のイメージがわきません。つまり、要点をかいつまんで伝えるにも、相手がその要素を知っているかどうか、といったことが大変重要になるのです。したがって、要点は、一般的に、誰であってもわかる部分を取り入れるようにしましょう。今回の場合だと、「体の太った男同士が、円形の土俵という範囲の中で、闘うスポーツ」といったところでしょうか。

短く話す、とは

短く話す、と前置きしておいて話が矛盾するようですが、当然これだけの説明では足りないことがわかります。相撲を知らない人からすれば、太った人というのは贅肉ばかりの不健康な姿を想像しますし、闘う、といっても素手なのか武器を使うのかがわかりません。

短く話すことで集中させることはできますが、当然伝えたいことをすべて伝えられるわけではありません。短く話しつつ、伝えたいことを伝える、それが簡潔に話す、ということです。そのためには話をテーマごとに区切るようにします。

テーマというのは、その話の主題、1番伝えたいことです。さきほどの「体の太った男同士が……。」でいえば、「まず、相撲について概観してもらう。」になります。そして、それだけでは足りないな、ということでしたら、「次は太った体について伝えよう。」とか「土俵についてもう少し掘り下げて伝えよう。」とかテーマを設けて話します。

つまり、短く話すというのは、一言ですべてを言い切れ、というものではなく、テーマごとに一言で言い切れるようにすることをいいます。もちろん、ひとつのテーマが大きいものもありますから、その場合は、そのテーマをさらに分割するようにします。

 

<話の流れイメージ>

•テーマ1 相撲の概要

•テーマ2 関取の概要

•テーマ3 ルールについて

 ┗テーマ3-1 勝負開始の合図

 ┗テーマ3-2 勝敗の決め方

•テーマ4 神事としての相撲

 

このように、テーマごとに話を区切れば、集中を欠くことなく、伝えたいこともすべて伝えることができます。

まとめ

いかがでしょうか。今回は、短く話す、簡潔に話す、ということに絞ってお伝えしました。物理的な時間の短さもそうですが、たいていの話は一言だけで終わらせることができません。そのため、話を聞く相手方に飽きさせないため、テーマごとに話を区切る、ということがとても重要となります。

これ以外にもわかりやす説明する技術はたくさんあります。例えば結論から話す、というのもひとつの方法ですね。良ければこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

 結論から話す、が上手くいかない!と思ったら。 - すべて国民は、個人として。

あなたのビジネスがより良いものとなりますように。

結論から話す、が上手くいかない!と思ったら。

相手にわかりやすく話を伝えるために結論から話すことが良い、とされています。しかし、効果を得るために最低限守らなければならないルールがあります。

今日は、説明スキルの定石とされている「結論から話す」ことの注意点や、目的についてお話していいます。

そもそも結論から話す、とはどういうことか

結論から言うと、理由や経緯などを述べる前に、話の結論(結果)を先に伝えることをいいます。

↑まさに「結論から話す」ことについて、結論から話してみました。

 ……さて、いきなりですが、どうでした?(笑)

結論から話されて、なるほど、よくわかった!って思いました? 思わないですよね。多分、「で?」と言いたくなったのではないでしょうか。

結論から話しても伝わらない理由

当たり前のことですが、結果には、それを生じさせた原因があり、結論には、その結論に至った理由があるわけで、これらも併せて話さないと伝わりません。さきほどの話であれば、結論から伝える目的や、メリットなどを入れないとダメ、ということですね。

そんなの当たり前じゃん、結論から伝える、というのはそれありきでしょ、と思われる方もいると思いますが、残念なことにこれが出来ていない人が多い。結論だけ伝えて満足しちゃう人が多いんです。例えばこんな感じ。

上司「売上目標は達成できたのかね?」

部下「結論から言いますと、未達成です。理由としては、相当厳しい状況でして、いろいろと努力はしたのですが、達成することができませんでした。」

もし、この会話をみて「あれ? 部下くんは、理由もちゃんと伝えてるんじゃないの?」と思った方は注意してください。

この話の結論は「売上目標が未達だった」ことですが、その原因や理由が本当に述べられていると言えるでしょうか。もう一度よくみてください。確かに、会話は自然です。しかし、「厳しい状況だった」ことや、「努力したけど達成できなかった」というのは、結局「目標が未達成だった」ことの言い換えに過ぎません。

つまり、理由でも原因でもなんでもない。結論しか話していないのと同じだということなんです。最初に述べたように、結論から話すのであれば、必ず原因や理由も併せて伝える必要があります。

相手が思うwhyを用意して話す

では、原因や理由とは何か。それはwhy(なぜ)に応えることのできる内容のことです。

上司「売上目標は達成できたのかね?」
部下「結論から言いますと、未達成です。新商品販売があったのですが、これに伴い既製品を一時的にすべて撤退させました。しかし、新商品より既製品の方にニーズがあり、新商品は想定より売れませんでした。また、先の理由から既製品の提供も遅れ、キャンセルが相次ぎました。そのため、目標を達成することができませんでした。」

部下くんの戦略の良し悪しは別として、今度の話では、結論に対する理由(原因)がきちんと述べられているのがわかります。「売上が未達なのは、なぜ?」に応えることのできる内容が、「新商品の売上が想定を下回った」や、「既製品のキャンセルが相次いだ」という話によって、きちんと伝えられています。

結論から話す、の目的

結論から話す際の最低限のルールについてはわかったと思います。では、最初にあえて述べなかった結論から話す、の目的についてお話しします。

なぜ、結論から話す、のか。それは、

  1.  相手が話の要点をすぐに掴んで、迅速に対応できるようにするため
  2. あらかじめ話のゴール(終わり)を知らせることで、相手に話を整理させ、落ち着いた状態で聞いてもらうため
  3. 結論から話すことで、話し手自身が横道に逸れないため

1はスピードが求められるビジネスの場において重視される目的です。例えばトラブルの報告や、エレベータートークなどでその力が発揮されます。迅速さが求められる状況で、もたもたと経緯や理由から説明されたのでは、相手としても「いいから、結果どうなったのか教えて!」と言いたくなってしまいます。

2は、お客さま対応や、教育の現場で重視される目的です。ただし、結論から伝える、というよりは、目的を伝える、といった方が正確です。例えばテクニカル系のコールセンターで、エラーを解消させるための作業をすぐ案内するのではなく、先に「◯◯が原因と思われますので、△△を取り除く必要があります。そのため◇◇していただきたいのですが、よろしいでしょうか。」となぜその作業が必要か、目的を伝える。新人の教育で、いきなりその作業をさせるのではなく「これから教えることはうちの会社の中では◯◯の位置付けなんだ。そしてこれがうまく機能することで、△△になるんだよ。」と作業の目的を伝える。目的が明らかになれば、単調な作業であっても、常にゴールを意識することができ、モチベーション維持にもつながります。

3は、話し手の意識において重視される目的です。みなさんもこれまで「あれ、私は何を言いたかったんだっけ」となってしまった経験が少なからずあるのではないでしょうか。そこで、先に自らの口で結論を伝えておくことで、あとはゴールへ向かって話を進めるだけだ、という心の余裕が生まれます。そして、ゴールが明確になっているため、話が横道に逸れてしまう、といったことを防げます。

状況に応じて目的も異なりますが、どのような状況であれ、結論だけ、はもちろんダメです。とはいえは、すべての場合で同じような話し方をすることもよくありません。状況に併せて相対的に結論部分に重きを置くか、理由部分に重きを置くか、は変える必要があります。

ネガティブな結論は少し濁す

さきほど、例題として部下くんの「目標が未達だった」ことを挙げて説明しましたが、現実ではネガティブなことを「結論から言いますと」と言ってしまうのは、あまり良い印象を与えないことがあります。

あなたが上司だとして、部下に何かを頼んだ際、「結論から言いますと、できません」と言われたら、ちょっとムカッときますよね。上司としては、できることを望んで頼んでいるわけですから、「なんで、できないんだ!」という苛立ちが邪魔をしてしまい、たとえ正当な理由だとしても冷静に聞くことができなくなってしまいます。

そのため、結論がネガティブなものであれば、少し濁すように伝えるといいでしょう。濁すといっても誤魔化すわけではありません。相手の気持ちを汲み取って、少し理由を加えるとか、クッション言葉を入れるとかするようにします。

「今、手持ちのタスクがいっぱいで、正直厳しい状況です。」このように伝えた方が、上司も「ああ、そうなの。じゃあ少しタスクもらおうか?」とか「期限が◯◯ならいけそうかな?」とか譲歩してくれます。

まとめ

結論から話すことは、今やビジネスマンとして当たり前のスキルになっています。しかし、結論だけ話してそれでおしまい、という伝え方も現実に多く存在しています。また、厄介なのは、理由になっていないことに、話し手が気づいていないことです。

そういったことがないよう、常日頃から結論に対する理由、結果に対する原因を考えるクセをつけ、それで伝える、という行為をしてみると良いですね。

あなたのビジネスがより良いものになりますように。

改めてクッション言葉について考える

久々の更新で、こんな初歩内容と思うかもしれやせんが、大事なことなので書きます。

 クッション言葉って知ってます? 相手に聞いたり、お願いしたりする時に、その言葉に付け加える前置きの言葉です。

 色々な種類があるのですが、「恐れ入りますがぁ」とか「よろしければぁ」とかそういうの、聞いたことありますよねー。

 では、どうしてクッション言葉を使うのかというと、文字通りクッションのように柔らかく丁寧な印象を与えられるからなんですねー。はいおわり〜っ!

 

 ってコラ!

 

 ……あの、さっき「クッション言葉」でググったら、上位表示されたサイトのほとんどでこの説明をしてたんですよ。ハッキリ言いますが、クッション言葉は丁寧な印象を与えるという目的で使う訳ではありません。

クッション言葉は予告である

例えば女性に年齢を聞きたい時ってあるじゃないですか(どんな時だよ)。まあ普段の会話ではなかなか聞かないとして、コールセンターなんかだと本人確認として聞かなきゃいけない時もあるわけです。

 その時に「では、ご年齢をお伺いできますでしょうか。」といきなり聞くのと、「失礼ですが、ご年齢をお伺いできますでしょうか。」と聞くのとでは、当然後者の方が丁寧な印象を与え、イイネ!となります。

 ん?

 ……イイネ!って、なります?

 年齢をあまり言いたくない人からすれば、どのような言い方をされても嫌なもの嫌ですよね。ですから、クッション言葉を使ったからといって、決して丁寧な印象を与える、とは限らないのです。

 では、なぜクッション言葉を使うのかというと、それはこれから失礼なことを聞きますよ、言いにくいことを言わせますよ、と予告するためです。

 この予告がないと、「ま!なんでそんなこと聞くのかしら!」とプリプリされてしまいます。プリプリしちゃうのは、あまりにも突然過ぎて、冷静さを失ってしまうからです。丁寧な印象を与えられていないからではありません。

 コールセンターにおいて本人確認というのは当たり前に行われるわけですが、それを知らないお客さまもまだまだいらっしゃいます(とくにご年配の方)。そこで、クッション言葉により、失礼を予告する。お客さまも「あ、何か聞かれるな。」と身構えますから、冷静に質問を聞くことができる。丁寧と感じるからどうかは別として、一応は答えくれる、ということになります。まさにそのための役割に過ぎないのです。

 クッション言葉は磨耗する

クッション言葉を使えば、聞きたいこと、言いたいことを言えるわけですから、クッション言葉ってやっぱりスゴイ!

 スゴイんですけど、使いすぎるのはダメです。え? 使用を控えろということ?  まあ平たくいうとそうなんですが、もう少しいうと、同じクッション言葉を繰り返し使わない、ということです。

 これはさきほど紹介したクッション言葉=丁寧さを与えるため、と考えている人がやりがちです。具体的にはこんな感じ。

 俺「恐れ入りますが、ご住所をお伺いできますでしょうか。」

客「郵便番号がー……。」

俺「恐れ入りますが、お電話番号もお聞かせいただけますでしょうか。」

客「090のー……。」

俺「恐れ入りますが、ご生年月日も

(略

 なんとなく分かったと思いますが、同じクッション言葉を繰り返し使うとその効果がどんどん薄れていってしまいます。現実のクッションもずっと座り続けると、フカフカ感がなくなってきますよね。つまり、クッション言葉は磨耗する。

 これでは失礼の予告であるはずのクッション言葉が形骸化して、クッション言葉そのものが失礼な表現になってしまいます。うん、これは恐ろしい……。

 かといって、一度使ってそれでおしまい、というわけにもいきません。ではどうするかというと、聞きたいこと、言いたいこと(本題)に対応する予告の言葉を選び、使い分けるということをします。

 俺「お手数をおかけいたしますが、ご住所をお伺いできますでしょうか。」
客「郵便番号がー……。」
俺「恐れ入りますが、お電話番号もお聞かせいただけますでしょうか。」
客「090のー……。」
俺「失礼ですが、ご生年月日も

(略

 ※接続詞は除いています。

 こんな感じです。クッション言葉のチョイスが難しそうですが、「本題に対応する予告」ということで考えればそこまで大変じゃありません。

 住所って長いですよね。長いことを言うのって面倒ですよね。だからお手数をおかけしますが。

 先に重ためのクッション言葉を使ったから、電話番号の聴取は軽めにしとくか。汎用的な恐れ入りますが。

 生年月日って聞かれるの嫌な人いるよね。失礼だ、と思う人いるよね。だから失礼ですが。

 クッション言葉はボキャブラリーが多いほどいいと言う人もいますが、私はちょっと違うかなと思います。だって、どれだけ言葉を知ってても、その使い方を間違っては意味がないですもん。ですから、リストのようにして、ただ暗記するようなことはやめたほうがいい。

 むしろ、問おうとしていることは何か、それに対応する予告とは何かを真剣に考える。多少正しくない言葉遣いだとしても、そっちの方がよほど生きた言葉になります。

 丁寧とは何か

冒頭で申し上げたように、クッション言葉は丁寧を表すためにするものではありません。あくまでも失礼を予告するために使うものです。もちろん、使わないより使った方がより丁寧な印象を与えることもあります。けど、それを目的としてはいけません。クッション言葉から丁寧さが出たとして、それはただの副産物に過ぎないのです。

 けれど結果的に丁寧な印象を与えられるんだったら、当初の目的が何であれ、やっぱりクッション言葉を使えば丁寧に聞こえるんじゃないの? 細かいことにこだわるなよ。それでいいじゃん……。確かにそのように考えることもできます。

 しかしこうも考えられます。すなわちクッション言葉の本来の目的を知らないということは、本題に対応した適切なクッション言葉を選ぶことができない。なぜならば、丁寧さの演出として考えるため、どの言葉にどのクッション言葉を使っても丁寧な表現なのだ、と錯覚してしまう。

 差し障りなければ、申込書にサインをいただけますでしょうか。

→ 契約は両者の合意をもって成立するのに、差し障ることがあるのでしょうか。

 失礼ですが、アンケートにご協力いただけますでしょうか。

→アンケートは面倒なものであるけれど、失礼なものでしょうか。

 このように目的を知らないと、言葉の本来の使い方を深く考えず、とりあえず使っている、という状態になってしまいます。実はこれ、ちょっと加工しましたが、うちの従業員の話です。で、あとでクッション言葉は何のために使うのかを聞いたところ「丁寧さを出すため。」と答えてくれました。まさに、クッション言葉の目的を誤解したために起きたことだと思います。

 まとめ

繰り返しになりますが、クッション言葉の目的は失礼を予告するためです。もちろん、クッション言葉から副産物とはいえ、丁寧さが与えられる効果があることを否定するつもりはありません。むしろ、そういう効果もあることを期待して積極的に使ってほしいくらいです。

 ただ、それを目的としてしまうと、どうしても形ばかりのものになってしまう。テクニックだけが一人歩きして、礼儀をつくす、という顧客対応の基本がどこかへ行ってしまいます。

 そのため、クッション言葉だけで満足して終わらぬように、クッション言葉以外の部分でも丁寧な応対を心がけるようにしていきたいですね。

 あなたのビジネスがより明るいものになりますように。では、また!

 

 

タカラトミーのビッグストリームそうめんスライダーってなんだ?!

4月に入り暖かくなってきましたね。まだ肌寒くジャケットが手放せない日もありますが、うっすら汗をかくことも多くなってきました。いよいよ、初夏、いや夏が来るな、という感じです。

 

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さて、夏といえば何を思い浮かべるでしょうか。海? 山? いろいろありますが、私はそうめんです。

 

はい。もう一度言います。そうめんです。

 

あの白く細い麺をたっぷりの氷水からすくい上げ、かつおダシのしっかりと効いたツユにジャブッとつけて、ちゅるちゅるいただく。あぁ、これだけで夏が来てよかったなぁ、と思います。

 

とくに夏の風物詩として、流しそうめんが有名ですよね。カラッと晴れた空の下で、あの半分に割った竹を滑り落ちるそうめんをすくって食す。テレビなどではよく見る光景ですが、実際にやろうと思っても竹なんてその辺に落ちてるわけじゃないし、なかなかできるもんではありません。

 

かといって市販の安い流しそうめん機はくるくると同じところを周るだけでなんとも味気ない。友達数人と突こうものなら、あっという間に水が汚れてしまいます。これでは風物詩なんてあったもんじゃないですよね。

 

そんな流しそうめん界(?)に旋風を巻き起こした流しそうめん機があるのをご存知でしょうか。その名も「ビッグストリーム そうめんスライダー」です。なんとあの玩具で有名なタカラトミー社の流しそうめん機です。

 

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お値段は少々しますが、高さ56cmから全長3.6mを滑り落ちるそうめんのその迫力には目を見張るものがあります。同じところをくるくる周ることもなく、きちんと一方通行でゴールに向かう、そんな誠実さも素敵です。

 

さて、このそうめんスライダーですが、どこかで見たことがあるような形をしていますよね。とくに頂上に備え付けられているバケツ、テレビCMなどで見覚えのある方もいるんじゃないでしょうか。

 

ズバリ、東京サマーランドにあるあのプール、ザブーンバケツです。なんとこのそうめんスライダー、東京サマーランドがデザインを監修しているそうで、そりゃ迫力満点なのも当たり前か、と思わずうなづいてしまいます。

 

というわけで暑い夏に向けて備えておきたい流しそうめん機を紹介しましたぁ!

 

……。

 

待ってください。あの、すみません、ちょっと待ってください。

 

さきほど紹介したのは「ビッグストリーム そうめんスライダー」ですが、実はこれ発売されたのが2016年なんです。

 

今年、2017年には「ビッグストリーム そうめんスライダーエクストラジャンボ」としてさらにパワーアップしました。

 

どこが変わったかというと、まずは高さが73cmになり、全長も5mに!!

 

いやもうこれ、どこに置くんだという感じですが迫力も楽しさも格段に向上していますから、ぜひとも手に入れたいところですね。

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第一回 ここらで以上、以下、未満、超、あたりの日本語を整理しておこう。

長いこと社会人をやっているとそんなこと知っていて当然、と思うようなことを相手が知らなかったり、逆に自分が知らなかったりして恥をかくことがあります。

 

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「一般常識」と一蹴してしまえばそれまでなのですが、いやしくも人に仕事を教える立場の人間としては放っておけないというか、相手にはそういうこともきちんと理解してもらった上で仕事を覚えてもらいたい、なんて思っています。

 

さて、そんな知っていて当たり前、一般常識だろう、というようなものの中に「以上」、「以下」、「未満」、「超」など数えられるものの範囲だとか量を表す言葉があります。これらは「知っていて当たり前」と侮ってしまいがちですが、実はちゃんと理解していない人も多くいます。

 

まず「以上」と「以下」。

※本記事において取り上げる言葉の意味は三省堂国語辞典第七版から引用しています。

 

以上……[それを入れて]それより<上/多いこと>

以下……[それを入れて]それより<下/少ないこと>

 

「それを入れて」ということですから、「20歳以上」とあれば20歳、21歳、22歳、23歳……と20歳を含めそれより上の年齢を指します。「以下」も同じく「それを入れて」とありますから、「20歳以下」とあれば20歳、19歳、18歳、17歳……と20歳を含めそれより下の年齢を指します。

 

では、いわゆる「お酒は20歳になってから」を以上、以下で表すとどうなるでしょうか。

 

A)「19歳以下の人は、お酒を飲んではいけません。」

 

確かに意味としては伝わります。伝わりますが「19歳」という年齢と「お酒」という言葉がどうもしっくりこないような気がします。

 

おそらくこれは、私たちの頭の中にあるお酒を飲める(または飲めない)というイメージが「19歳」ではなく「20歳」を基準に考えられているからです(20歳で成人となり、法律上お酒を飲んでもよい年齢が20歳であることからも、我々がこうしたイメージを持つことは明らかです)。

 

そうだとすれば、なんとかして「20歳」という年齢を前面に押し出しつつ、19歳以下は飲酒禁止であることを表したいものです。では、次のような表現はいかがでしょうか。

 

B)「20歳以上の人は、お酒を飲んでいいです。」

 

Aと同じく言いたいことはわかるのですが、なんだかぼんやりとした印象になります。それに、そもそもの目的である「19歳以下の人は飲酒禁止」という意味が弱くなってしまいました。

 

それではAとBをつなげてみたらどうでしょう。

 

C)「19歳以下の人はお酒を飲んではいけませんが、20歳以上の人はお酒を飲んでいいです。」

 

19歳と20歳という2つの年齢が出てきてしまい、まとまりのない文章になってしまいましたね。

 

このようにある数を基準として、以下も以上も表現したい場合どうすればいいのでしょうか。そこで活躍するのが「未満」です。

 

未満……ある決まった数に届かないこと。

 

「届かない」ということですから「20歳未満」とあれば19歳、18歳、17歳、16歳……と20歳を含めずそれより下の年齢を指します。

 

「20歳未満」と「19歳以下」は、表現方法は違いますが意味は同じです。とすればさきほどの「お酒は20歳になってから」も上手く表すことができそうです。

 

D)「20歳未満の人はお酒を飲んではいけません。」

 

いかがでしょうか。20歳という年齢を出しつつ、19歳以下は飲酒禁止、ということを同時に表現することができたと思います。

 

最後にこれらの使い分けについて説明しておきます。

 

以上、以下は基準となる数を含むため、以上か以下かどちらかを表現するだけで言いたいことが足りる場合に適しているといえます。

 

例えば、募金活動をする場合、「募金は100円以上でお願いします。」と表せば言いたいことは伝わります。これを「募金は99円以下でしないでください。」とするとしまりが悪くなり相応しくありません。これは「以上」の表現をもって足りる、といえます。

 

一方、「未満」はその数を含まないが、その数を表しながら、反対の意味を表現する場合に適しているといえます。さきほどの「20歳未満の人は、お酒を飲んではいけません。」がまさしくそうですね。

 

以上、(←この「以上」は「これより前。いままで。」の意)以上、以下、未満について整理しました。

 

「超」、「以前」、「以後」、「前」、「後」等については第二回目に譲りたいと思います。